- 2021/02/25 掲載
FRBの決済システム「FEDワイヤー」に障害 3時間後に復旧
障害に見舞われたのは、FEDワイヤー・ファンズのほか、金融機関への現金供給を支援する「FEDキャッシュ」や、一部の小切手決済サービスなど、米銀行システムの基幹となる極めて重要な十数の中央銀行決済サービス。
FRBが運営する「全米決済サービス(NSS)」、米国債など政府証券の発行・決済・振替サービス「FEDワイヤー証券サービス」なども障害に見舞われたが、その後、復旧した。
FRBはウェブサイトで「FRBの運用上のミスが原因だったことが判明した」と表明。「FEDワイヤーとNSSのアプリケーションの耐久性を確保するための措置を講じた」としている。
職員がシステム障害に気付いたのは米東部時間午前11時15分。FRBのサイトでは、午後2時58分時点でも一部のサービスについて警告サインが出ていた。
FEDワイヤー・ファンズは、昨年12月に1日当たり平均83万5000件以上の取引を処理。1日平均の取扱高は3兆4000億ドルに達する。
FEDワイヤーに代わる民間の決済システム「CHIPS」は通常通りに稼働。ウェブサイトによると、CHIPSの取扱高は1日当たり約1兆5000億ドル。
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