- 2021/02/10 掲載
ルネサス、20年12月期営業利益は10倍 インフラ・IoT向け寄与
[東京 10日 ロイター] - ルネサスエレクトロニクスは10日、2020年12月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年の10倍となる651億円だったと発表した。利益率の高い産業・インフラ・IoT(モノのインターネット)向け事業での増収や、固定費の削減が寄与した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で自動車の生産が減少し車載制御向けの売上収益が減少した一方、データセンター向けを中心とするインフラ、在宅勤務・学習の広がりで需要が増加したパソコンなどIT機器向けのIoTが増収となった。19年の米IDT買収による増収効果もあった。
純損益は、前年の63億円の赤字から456億円の黒字に転換した。
同社は利益予想を示していない。21年1―3月期の営業利益率の予想は前年同期比3.2ポイント上昇の22.0%としている。年間配当予想は未定。1―3月期の前提為替レートは1ドル103円、1ユーロ125円。
IBESがまとめたアナリスト14人のコンセンサス予想では、21年12月期通期の連結営業利益予想の平均値は1013億円。
(平田紀之)
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