- 2021/02/10 掲載
米リフト、年末までの黒字化目標堅持 第2四半期の需要回復見込む
新型コロナワクチンの供給が第2・四半期に加速し、より多くの人がコロナ前の日常生活に戻ると予想。また、コスト削減が黒字化につながるとの見通しを示した。
ブライアン・ロバーツ最高財務責任者(CFO)は発表文で「第2・四半期から成長の転換点を迎え、下半期にその傾向が強まるだろう」とした。
株価は米株式市場引け後の時間外取引で6%上昇した。
リフトが同時に発表した2020年第4・四半期決算は、売上高が前年同期比44%減の5億7000万ドル。ただ、前期比では14%増加した。リフィニティブがまとめたアナリスト平均予想は5億6200万ドルだった。
調整後のEBITDA(利払い・税引き・償却前損益)は1億5000万ドルの赤字。アナリスト予想は1億8500万ドルの赤字だった。同社はEBITDAを収益性の指標とし、年末までの黒字化を目指している。
ジョン・ジマー社長はロイターのインタビューで、赤字が予想より小幅となったのは、当初の想定よりも大幅なコスト削減を実施したからだと説明。固定費は3億6000万ドル圧縮したほか、変動費も減らしたとし、この結果、配車サービスに客が戻った後も効率的な経営が続けられるはずだと語った。
「利用者が増えれば、低コストによって(売上高から変動費を除いた)限界利益は押し上げられるだろう」と述べた。
第4・四半期のアクティブ利用者数は前年比で45%余り減少し、1万2552人となった。利用者1人当たりの売上高は前年の44.40ドルから45.40ドルに増えた。
リフトは競合するウーバー・テクノロジーズのように配車サービスの収入減を料理宅配サービスで補うことはできていない。ウーバーの決算は10日に予定されている。
ジマー氏は、リフトの宅配サービスはまだ初期段階にあり、付随的な事業にとどまるとし、年央までにパートナーを発表したい考えだと語った。
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