- 2021/02/08 掲載
NEC、DigitalRoute社とパートナーシップに関する覚書を締結
DigitalRoute社は世界400社以上の企業へ、課金情報を処理するメディエーションシステム(注1)を提供しています。これまでNECとDigitalRoute社は、NECの子会社のNetcracker Technology(以下ネットクラッカー社)を通じてBSS(Business Support System、注2)領域においてパートナーシップを結び、DigitalRoute社製品を展開してきました。この度、NECのクラウドネイティブなSA(Stand Alone)型5Gコアネットワーク(5GC)と、DigitalRoute社のメディエーションのプラットフォーム「Usage Data Platform™(注3)」を連携させることに合意しました。
本パートナーシップにより、5G導入を進める通信事業者などに向けて、NECの5Gコアと顧客のBSSとの連携を迅速に行い、効率的な課金処理を支援し、迅速な事業の立ち上げや収益化を実現します。
■NECとDigitalRoute社のパートナーシップによる提供価値
1.クラウド対応により迅速な収益化に貢献
NECの5GCは3GPP標準に準拠しており、クラウドネイティブな構成により顧客のデータセンター、ならびにAWS上での迅速な導入が可能です。DigitalRoute社においても3GPP標準に基づくクラウドネイティブなアーキテクチャを保有しており、NECの5GCにDigitalRoute社の「Usage Data Platform™」をCGF(Charging Gateway Function、注4)として追加することで、顧客の事業の迅速な収益化に貢献します。
2.5Gの多様なサービスに対応
5G時代においては、通信事業者のサービスメニューの多様化により、様々なサービス提供が想定されています。NECの5GCは3GPP標準に準拠したネットワークスライシングアーキテクチャを採用しており、異なるサービス毎のニーズに応じてネットワークスライスを設定し、さらにDigitalRoute社との連携により各スライス毎の要求条件に対応して、効率的な課金処理を支援します。
3.5GコアからBSSまでのEnd to Endの提供
本パートナーシップに加え、従来からDigitalRoute社とパートナーシップを結んでいるネットクラッカー社のBSSを組み合わせることで、コアノードから料金計算、請求、回収まで含めたEnd to Endでのサービス提供を実現します。
(注1)ネットワーク機器からユーザのサービス利用に関する情報(Usageデータ)を収集し、適切な形式にデータ形式を整えて課金システムの間のインタフェース調整をするシステム
(注2)通信サービス提供事業者が、利用料などの課金、請求、顧客対応などの業務を行うための情報システム
(注3)Usageデータのやりとりを簡素化し、収益化ビジネスモデルを支援をするプラットフォーム
(注4)3GPP上で定義されている、ネットワークと課金システム間のゲートウェイを担当する機能
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