- 2021/01/18 掲載
DMP、SLAMソフトウエア「ZIA SLAM」の提供を開始
DMPは、世界有数のGPGPU技術や高度な半導体開発およびアクセラレーション技術、自動運転や安全運転支援向けAIアルゴリズムの豊富な開発実績を有しています。近年は、業務資本提携関係にあるヤマハ発動機をはじめとしたロボティックス分野のお客様向けに、農業機器、自動搬送機といった低速車両領域における自動運転や自律運転用AI技術開発を加速しています。
DMPが提供を開始するZIA™ SLAMはVisual SLAM技術に対応したソフトウエアです。SLAMはセンサーから三次元の空間認識を行うソフトウエア技術で、SLAMをシステムに組み込むことによってロボットは機械の眼を備えることができます。米国MarketInsights社のレポートによると、SLAMロボットの世界市場規模は2019年の2億4,850万ドルから2025年までに4億7,260万ドルに成長し、自動運転車、お掃除ロボット、AGV (Automatic Guided Vehicle: 無人搬送車)、UGV (Unmanned Ground Vehicle: 無人地上車両)、惑星探査機、潜水艦、ドローン、介護ロボット、警備ロボット、サービスロボットなど幅広いアプリケーションへの適用が予想されています。
今回DMPが開発したZIA™ SLAMは、LiDAR(※)を用いたSLAM技術と比較して安価であるカメラを用いたVisual SLAM技術によるソフトウエアで、高精度且つ高速に動作し、お客様の機器の高性能化、コスト低減に貢献します。また、ロボットアプリケーション用のソフトウエアプラットフォームであるRobot Operation System(ROS)の最新バージョンであるROS2をサポートすることで、お客様のシステムに組み込むことを容易にしています。さらに、ZIA™ SLAMは高い汎用性を確保しており、GPU、CPU、FPGAなどプラットフォームに依存せずに組込みこむことが可能です。特に、様々な産業で組み込みアプリケーションにAIのパワーをもたらし、高性能でエネルギー効率に優れたNVIDIA® Jetson AGX Xavier™をリファレンスプラットフォームとしてサポートしています。
DMPは今後Visual SLAMのビジネスを拡大し、AGV、UGV、お掃除ロボット、ドローンなど各種用途のロボットの実用化並びに普及に貢献してまいります。
エヌビディア 日本代表兼米国本社副社長 大崎真孝氏は以下のように述べています。
「自律動作マシンではリアルタイムにマルチアルゴリズム処理を行うため、エッジにおける高いコンピューティングパフォーマンスが必要となり、Jetson AGX Xavierは、ZIA SLAMを実行するには最適なプラットフォームです。DMP様の先進的なSLAMソフトウエアとJetsonプラットフォームを組み合わせることにより、お客様の次世代ロボティクス製品の実用化に向けて、強力なサポートとなることでしょう。」
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル代表取締役社長COO 大澤 剛は以下のように述べています。
「自律ロボットアプリケーションには、正確性、安全性とともに、量産・普及に向けたコスト低減も要求されます。ZIA™ SLAMは、その要求を満たす性能を有しており、お客様のアプリケーション開発から量産化に貢献できるソフトウエアです。当社は、エヌビディア様とも協業し、自動走行・自律移動システムの開発を検討されているお客様にZIA™ SLAMを含め最適なソリューションをお届けしてまいります。」
※ LiDAR(ライダー): Light Detection and Rangingの略。レーザー光を用いたセンサーの一種で、対象物までの距離や位置、形状を正確に検知できる一方で、高価格であることが課題となっている
■株式会社 ディジタルメディアプロフェッショナル
DMPは、独自開発した組込機器向け2D/3Dグラフィックス技術のハードウエアIPやソフトウエアIPのライセンス、ならびにこれらのIPを搭載したグラフィックスLSI事業を展開する研究開発型のファブレス半導体ベンダーです。近年は世界をリードする「AI Computing Company」となるべく、AIプロセッサIP、ハード/ソフト製品、サービスを含む幅広いポートフォリオと独自に構築したAIエコシステムを通じたソリューションの提供を行っております。
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