- 2021/01/14 掲載
花王と京都大学、「使用済み紙おむつの炭素化リサイクルシステム」の実証実験を開始
なお、リサイクルシステムの開発は、京都大学オープンイノベーション機構(*2)と花王が協力して実施するものです。
*1 1978年に設立、サニタリー製品の供給拠点として「メリーズ」「ロリエ」などを生産
*2 京都大学の研究テーマをベースに「組織」対「組織」の本格的な大型共同研究を企画し実施する研究拠点
■背景
使用済み紙おむつは、現在、年間200万トン以上がごみとして主に焼却処理されており、燃えるごみの4~6%を占めると言われています。また、多くの水分を吸収しているため、焼却炉の燃焼効率を悪化させる原因になっているケースもあります。今後、高齢化による大人用紙おむつの使用量増加に伴いごみの量が増え、環境に与える影響が大きくなると予想されており、有効なリサイクル技術の確立が期待されている一方で、実現には多くの課題があります。使用済み紙おむつリサイクルの抱える主な課題として、(1)使用済み紙おむつは排泄物を含み、2~4倍の重量になるため、保管・回収・運搬時にかさばる、悪臭の発生など衛生面に関する課題があり、頻繁な回収が必要となる、(2)リサイクルするためには、構成素材を種類ごとに分離する必要があるが、紙おむつはパルプと多種のプラスチックで構成されており、種類ごとの分離が技術的に難しい側面がある、ことが挙げられます。
上記、課題を克服するため愛媛県西条市において「使用済み紙おむつの炭素化リサイクルシステム」の実証実験を開始することになりました。
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