- 2021/01/07 掲載
ローム、ローム・アポロ筑後工場に環境配慮型の新棟竣工
新棟は、さまざまな省エネルギー技術を用いた生産設備を導入するとともに、使用する電力を100%再生可能エネルギーでまかなう環境配慮型の最新工場となります。
また、各種災害対策を導入し、BCM(事業継続マネジメント)体制も強化。2021年1月より順次、製造装置を設置し、SiCパワーデバイスの中長期的な需要増加に対応できる生産体制を構築してまいります。
ロームは、2010年にSiCパワーデバイス(SiC SBD、SiC MOSFET)の量産を開始して以来、世界で初めてフルSiCパワーモジュールやトレンチ構造を採用したSiC MOSFETの量産を開始するなど、業界をリードする技術開発を進めております。一方で、製造面においてもロームグループが誇る一貫生産体制を構築し、ウエハの大口径化や最新設備による生産効率向上に取り組むとともに、モノづくりにおける環境負荷軽減に取り組んでまいりました。
今回の新棟だけでなく、SiCウエハを製造するグループ会社であるSiCrystal GmbH(ドイツ)の工場も、次年度より再生可能エネルギー使用率 100%での稼働を予定しており、同工場での購入電力由来のCO2排出量はゼロとなります。これにより、SiCウエハの主要な生産工程は、すべて再生可能エネルギーを利用した環境配慮型の生産体制となります。
世界的なエネルギー対策が急務となる中、ロームグループでは今後も、電気自動車や産業機器における省エネルギー化のキーデバイスとして期待されているSiCパワーデバイスの性能向上に努めるとともに、その生産工程においても環境に配慮した設備や再生可能エネルギーの導入を進めることで、環境負荷の軽減に貢献してまいります。
<ローム・アポロ 新棟 概要>
構造:地上5階
竣工:2020年12月
稼動予定:2022年
住所:筑後工場
福岡県筑後市大字上北島883
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