• 2021/01/05 掲載

日機装、iPS細胞を使った腎臓病治療に関する共同研究を開始

日機装

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日機装株式会社は、国立大学法人京都大学iPS細胞研究所(CiRA)、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団、リジェネフロ株式会社とiPS細胞を使った腎臓病治療に関する共同研究契約を締結いたしました。

■共同研究の内容

iPS細胞から作成した腎前駆細胞(腎臓の元となる細胞)を使った、慢性腎臓病(CKD)の進行を抑制する治療法の確立を目指すため、腎前駆細胞の製造プロセスを共同開発いたします。

日機装は、本共同研究において、CiRAおよびリジェネフロが有する腎前駆細胞の作製技術を取得し、流体制御技術や成分計測技術など日機装が既存事業で培った技術を用いて、腎前駆細胞を大量に培養するシステムを開発いたします。

■iPS細胞を使った腎臓病治療に関するこれまでの取り組み

CiRA増殖分化機構研究部門の長船健二教授は、腎前駆細胞の存在を世界で初めて発見したのを皮切りに、iPS細胞から腎前駆細胞を高効率に作成する技術の確立に成功しました。さらに、この腎前駆細胞を腎疾患モデルマウスへ移植することにより、腎障害を軽減させる治療効果を確認しています。

長船教授の研究成果を基に2019年9月に設立されたリジェネフロは、京都大学からiPS細胞およびiPS細胞由来腎前駆細胞に係る特許の実施許諾を受けて、CKDの進行を抑制する治療法として、ヒトの腎被膜下に腎前駆細胞を移植する「腎細胞療法」の事業化を目指しています。

■共同研究に至った背景

社会の高齢化とともにCKDに苦しむ患者さんは右肩上がりで増加しており、CKDの患者数は日本の成人人口の13%、約1,300万人に達しています。CKDの治療に有効な医薬品や治療技術は、深刻なドナー不足の問題を抱える腎移植を除いて、現時点ではほとんど存在せず、対症療法を施すしかありません。CKDが悪化すると人工透析が必要になりますが、人工透析の患者数も年々増加しており、その医療費は年間1兆5,000億円を超えています。CKDの症状を改善し、人工透析への導入を減らすための技術の開発は、社会的急務となっています。

日機装は、透析装置のパイオニアとして、これまで日本の透析医療を長年にわたりリードしてきましたが、透析療法のみならず、今回の腎細胞療法のように、腎臓病治療に関する新しい研究にも積極的に取り組むことで、腎疾患に苦しむ患者さんの生活の質(QOL)を改善し、社会に貢献してまいります。

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