- 2020/11/19 掲載
午後3時のドル103円後半、東京都の感染拡大で円買い
ドル/円<JPY=> ユーロ/ドル<EUR=> ユーロ/円<EURJPY=>
午後3時現在 103.76/78 1.1848/52 122.96/00
午前9時現在 103.88/90 1.1843/47 123.05/09
NY午後5時 103.83/85 1.1852/55 123.05/09
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル安/円高の103円後半。朝方はドル買いが優勢だったが、東京都で新型コロナの新たな感染者が初めて500人を超えるとの見通しが伝わると、リスク回避の円買いが徐々に広がり、円がドルや欧州通貨など幅広い通貨に対して強含んだ。
ドルは朝方103.98円まで上昇したが、前日のニューヨーク市場でドルが104.10円をつけたあとまもなく失速した経緯もあり、伸び悩んだ。午後には、複数の国内メディアが、東京都できょう、新型コロナの新たな感染者が初めて500人を超えると伝えたことを手掛かりにリスク回避の円買いが広がった。
東京都は同日のモニタリング会議で、感染状況のレベルを4段階のうち最も深刻な「感染が拡大している」に引き上げた。[nL4N2I513U]
市場では「前日と同様に、新規感染者拡大のニュースがリスク回避の円買いを誘っている」(外為アナリスト)との意見が聞かれ、対欧州通貨でも円高傾向となった。
夕方には、小池百合子東京都知事が臨時の記者会見を開いて対応方針を示す予定だ。市場では「行動制限を伴う措置が検討される可能性もあり、警戒している」(外国銀)との声が出ていた。
市場は引き続き「懸念と楽観の間を行き来している」(証券)状況。前日もファイザー<PFE.N>のワクチンが年内に配布可能になるとの発表で円が売られる場面もあったが、ニューヨーク市が公立学校の対面授業を中止すると発表したことなどを背景に反発した。
英ポンドは1.32ドル半ばから1.32ドル前半へと下落。
英紙タイムズは、欧州連合(EU)の首脳は欧州委員会に対し、英国とのEU離脱交渉がまとまらなかった場合の計画を公表するよう求める見込みと報じたことを手掛かりに英ポンドが売られた。[nL4N2I50SX]
市場では「EU首脳会談に向けて、英・EU貿易交渉に何らかの進展があるとの期待があっただけに、(タイムズの)ニュースは失望感を誘った」(外国銀)との意見が出ていた。
(為替マーケットチーム)
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