- 2020/11/17 掲載
第一生命は全額弁済を=19億円超詐取で被害弁護団
第一生命保険の元女性社員が顧客から19億円超を詐取していた問題で、被害弁護団の山口広弁護士らは17日、東京都内で記者会見を開き、第一生命の監督責任を厳しく追及するとともに、被害者への全額弁済と再発防止の徹底を求めていく考えを示した。
山口弁護士らは同日付で「第一生命被害者弁護団」を結成。一時「特別調査役」だった元女性社員は2002年から20年にかけて、顧客24人から計19億5100万円を詐取したことが分かっている。母親の死亡保険金5000万円をだまし取られたという40代の被害女性は会見で、「第一生命のような大企業が特別な役職を与える信頼できる社員だと思った」と語った。
第一生命は元社員に代わり、被害額の3割程度の弁済作業を進めている。今後、捜査に基づく事実究明も踏まえ「(弁済の)検討を進めていく」(広報)との方針で、年内に改めて原因分析や再発防止策を公表する。
【時事通信社】 〔写真説明〕第一生命保険元社員による詐取問題で、ついたてで顔を伏せて会見に臨む被害女性(右)ら=17日午後、東京都千代田区
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