- 2020/11/17 掲載
アイリスオーヤマ、「HACCP対応冷ケース温度測定サービス」を開始
HACCP基準(※1)による衛生管理は、2018年の改正食品衛生法により、義務化された衛生管理の手法で、食品における食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因を除去又は低減するために重要な工程の管理と、製品の安全性の確保のための基準です。食品製造業や食品販売業、飲食店など、食品の製造や加工、販売などを行う全ての食品等事業者は、この基準に則った衛生管理計画の作成・実行や確認(※2)などが求められます。
今回開始する「HACCP対応冷ケース温度測定サービス」は、LiCONEXの通信制御システムを活用することで、店舗や工場などに設置された冷凍庫・冷蔵ケースの温度測定データを自動で測定し、集約します。「LiCONEX」は、当社が照明制御事業に本格参入した2017年に発表した独自の通信プロトコルによる無線制御システムで、設備に関わる工事(※3)を簡略化でき、各設備の稼働状況の見える化や制御ができます。
今回のサービスでは、HACCP基準(※2)による衛生管理に必要な情報の収集に関わる目視測定作業と記録用紙への集約作業に必要な約130分/日(※4)の業務負担を軽減でき、人件費も約65,000円/月(※5)削減できるため、人材を単純作業から本質的な業務に配置転換できます。また、約2年間の保管が義務付けられる記録書も電子データとしてパソコン上に蓄積、保管できるので保管場所が不要で検索も容易です。
当社は今後も「ユーザーイン」の視点でトータルソリューションの提案を行い、当社のネットワークを活かし様々な商材・サービスを組み合わせることで、働き方改革に対応する省人化や業務の効率化に貢献します。
※1 HACCP…Hazard Analysis and Critical Control Point(危害要因分析重要管理点)
国連の国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関である食品規格(コーデックス)委員会から発表され、各国に採用を推奨している国際的に認められた基準。日本では2020年6月施行、2021年6月完全制度化予定。
※2 8時間に1度の温度測定の実施が推奨。
※3 電池タイプのセンサーを使用の場合、電気工事不要で設置可能。
※4 温度測定、記録:約70分+データ入力作業:約60分=約130分/日。算出は当社試算による。
※5 作業時間:約130分(2時間10分)×30日(1ヶ月)×時給1,000円=65,000円。算出は当社試算による。
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