- 2020/11/17 掲載
中国、最大規模のユーロ建て国債発行に向け引受先選定=メモ
発行は17日に予定されており、関係筋によると、最低でも50億─80億ユーロ(59億─94億ドル)の規模を3─5回(トランシェ)に分割して発行する可能性が高いという。中国財政省は昨年11月、総額40億ユーロのユーロ建て国債を15年ぶりに発行しているが、これを上回る。
市況に応じて、中国銀行、交通銀行、中国国際金融、BofAセキュリティーズ、クレディ・アグリコル、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックス、HSBC、JPモルガン、ソシエテ・ジェネラル、スタンダード・チャータード銀行が引受先になるという。
銀行関係者によると、中国の国債は物価上昇率を織り込んだ利回りの欧米の国債に対する上乗せ幅が長期的な高水準に達しているため魅力が増している。また、世界の代表的な国債指数への算入によって指数連動型の投資家による買いが見込まれているほか、最近の人民元高も支援材料となっている。
事情に詳しい関係筋は「新興市場国による国債発行案件がこのところかなり多くあった」と指摘。「利回りの追求が恐らく大きな要因の1つだろう。中国はコロナ危機から順調に回復しているため、他よりもさらに条件がいいかもしれない」と述べた。
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