- 2020/11/16 掲載
サウジアラムコ、複数年限のドル建て債発行でGSなどと契約
[ドバイ 16日 ロイター] - サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ<2222.SE>は16日、複数年限のドル建て債券発行に向け、ゴールドマン・サックスやシティ、HSBC、JPモルガン、モルガンスタンレー、NCBキャピタルなどと契約した。
証券取引所への提出書類で明らかとなった。
幹事団の1社が明らかにしたところによると、引受シンジケート団の中にはみずほや三菱UFJ、SMBC日興の名前もある。
発行する債券は3、5、10、30年が各5億ドル超。市況次第で50年債を発行する可能性もあるという。
原油安とコロナ禍に見舞われた中東の石油会社は今年、債券市場で多額の資金調達を行っており、年初来の発行額はすでに1000億ドルを突破している。
アラムコは2020年下期に配当375億ドルの支払いを予定。また、石油化学大手サウジアラビア基礎産業公社(SABIC)<2010.SE>の株式70%を691億ドルで取得しており、資金の調達が必要になっている。
ある市場関係者は「投資家が利回りを探し求めている世界では、需要が不足することはないだろう。ただ、原油安の継続や、長期的なキャッシュ創出力への不安が、プライシングに反映されるだろう」と述べた。
リフィニティブのデータによると、アラムコのドル建て既発債(2029年償還)の利回りは16日時点で2.05%。同年限のサウジ国債の利回りをやや上回っている。
*内容を追加しました。
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