- 2020/11/13 掲載
5大銀、純利益3割減=与信費用5倍、コロナ長期化警戒―9月中間
三菱UFJフィナンシャル・グループなど5大銀行グループの2020年9月中間連結決算が13日、出そろった。新型コロナウイルス流行の影響を受けて、純利益の合計は前年同期比32.2%減の1兆229億円。緊急事態宣言で経済活動がストップし利益が半減した4~6月期に比べ、減益幅は縮小した。ただ回復ペースは鈍く、各グループともコロナ影響の長期化を想定し始めた。
純利益は全グループで減少。取引先企業の経営悪化に備えた与信関係費用が連結ベースで5650億円と前年同期の5倍強に増加し、業績を圧迫した。ただ、みずほフィナンシャルグループ(FG)が年度計画に対して40%の水準にとどまるなど、各グループとも「想定の範囲内」(三菱UFJの亀沢宏規社長)で推移した。
一方で本業のもうけを示す実質業務純益は、合計で4.9%増の1兆2480億円。債券売買など好調な市場部門をけん引役に三菱UFJ、三井住友フィナンシャルグループ(FG)、みずほFGが増益となった。三菱UFJとみずほFGは21年3月期の連結純利益の見通しを上方修正した。
【時事通信社】
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