- 2020/11/13 掲載
SOHO中国、PEヒルハウスが非公開化交渉 約20億ドル規模=関係筋
SOHO中国は、共同創業者の潘石屹会長と妻の張欣・最高経営責任者(CEO)が64%の株式を保有する。ヒルハウスは数カ月前からSOHO中国と協議しているという。
香港では上場企業の非公開化が増えている。リフィニティブのデータによると、今年の非公開化案件は総額200億ドル相当に達し、すでに昨年の倍以上になっている。
非公開化に動く理由として株価が過小評価されているというのがよく挙げられる。PE、その他長期投資家はうまみのある投資先を探しあぐねて手元資金は潤沢だ。リフィニティブのデータによると、非公開化に伴い買い手が提示するプレミアムは、2018年の34%から今年は42%に上がっている。
関係筋の1人によると、ヒルハウスは、レバレッジド・バイアウト(LBO)の一環で、SOHO中国の借り入れ約180億元(27億2000万ドル)を引き継ぐことも検討している。SOHO中国の2020年中間決算によると、6月末時点の総債務は330億元。
関係筋は、協議は初期段階で変更する可能性があるとしている。
ヒルハウスはコメントを差し控えた。SOHO中国にコメントを求めたが、現時点で返答はない。
SOHO中国を巡っては今年、米PEブラックストーン・グループ<BX.N>も40億ドルかけて非公開化する方向で交渉したが、結局実現しなかった。ブラックストーンは13日、ロイターに対しコメントを差し控えた。
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