- 2020/11/13 掲載
ダウ300ドル超安、新型コロナ感染拡大巡る懸念が再燃
米国の1日当たり新規感染者は11日、8日連続で10万人を上回った。
ダウ工業株30種<.DJI>は、景気動向に敏感な工業株や金融株に押し下げられ、300ドル超下落した。航空機大手ボーイング<BA.N>は3%安、金融大手ゴールドマン・サックス<GS.N>は1.6安。
新型コロナ流行で大きな打撃を受けている航空会社やクルーズ運航会社の株価も値下がりした。S&P1500航空株指数<.SPCOMAIR>は3.1%安、クルーズ運航会社ロイヤル・カリビアン・グループ<RCL.N>は4%安、カーニバル<CCL.N>は約8%急落した。
ベアードの市場ストラテジスト、マイケル・アントネリ氏は「市場は米国で全国的に新型コロナの感染が急増していることに反応している。ワクチンのニュースは今後のある時点で支援になるだろうが、今は感染急拡大に直面している」と指摘した。
今週は新型コロナワクチンの臨床試験で効果を示す結果が発表されたことを受け、早期景気回復への期待が高まっていた。S&P総合500種<.SPX>はこの日の下落でも週初から約2%上昇している。
引け後に四半期決算を発表したネットワーク機器大手シスコシステムズ<CSCO.O>は時間外取引で8.6%上昇した。
ナスダック銘柄では、四半期の売上高が好調だった中国の電子商取引(EC)大手ピンドゥオドゥ<PDD.O>が20%の大幅高となり、指数を下支えした。中国の同業、京東商城(JDドットコム)<JD.O>は4.3%高。
S&Pのエネルギーセクター<.SPNY>と素材セクター<.SPLRCM>はそれぞれ約3%、2%下落した。
バイオ医薬大手のモデルナ<MRNA.O>は6.5%上昇。同社は11日、自社が開発する新型コロナウイルスワクチンの後期臨床試験(治験)に関し、中間解析を開始するのに十分なデータがそろったと明らかにした。
米取引所の合算出来高は103億株。直近20営業日の平均は100億株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.95対1の比率で上回った。ナスダックでは2.17対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 29080.17 -317.46 -1.08 29231.9 29311.8 28902. <.DJI>
1 3 13
前営業日終値 29397.63
ナスダック総合 11700.30 -86.13 -0.73 11802.5 11847.8 11666. <.IXIC>
0 4 37
前営業日終値 11786.43
S&P総合500種 3533.61 -39.05 -1.09 3562.67 3569.02 3518.5 <.SPX>
8
前営業日終値 3572.66
ダウ輸送株20種 11838.75 -167.96 -1.40 <.DJT>
ダウ公共株15種 902.10 -15.09 -1.64 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 2478.30 -32.94 -1.31 <.SOX>
VIX指数 25.96 +2.51 +10.70 <.VIX>
S&P一般消費財 1228.51 -14.67 -1.18 <.SPLRCD>
S&P素材 426.23 -9.44 -2.17 <.SPLRCM>
S&P工業 708.21 -8.34 -1.16 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 683.51 -1.42 -0.21 <.SPLRCS>
S&P金融 441.35 -7.54 -1.68 <.SPSY>
S&P不動産 227.03 -2.33 -1.02 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 245.21 -8.61 -3.39 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1288.60 -5.21 -0.40 <.SPXHC>
S&P通信サービス 210.46 -1.00 -0.47 <.SPLRCL>
S&P情報技術 2111.15 -20.08 -0.94 <.SPLRCT>
S&P公益事業 331.75 -5.83 -1.73 <.SPLRCU>
NYSE出来高 6.93億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 25300 - 60 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 25280 - 80 大阪比 <0#NIY:>
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)
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