- 2020/11/06 掲載
日鉄、赤字1900億円=需要急減、高炉休止で―9月中間
日本製鉄が6日発表した2020年9月中間連結決算は、純損益が1911億円の赤字(前年同期は387億円の黒字)となった。新型コロナウイルスの感染拡大で、自動車をはじめとする製造業の鉄鋼需要が急減。高炉6基を一時休止するなど、生産が大きく減ったことが響いた。
一方、同時に公表した21年3月期の業績予想は純損益が1700億円の赤字で、下半期は黒字を見込んだ。自動車の需要回復が想定より進んでいるため。本業のもうけを示す事業損益も600億円の赤字と、8月時点の予想(1200億円の赤字)から上方修正した。
ただ、電話会見した宮本勝弘副社長は、鋼材需要の見通しについて「自動車以外は元には戻らない」と説明。造船や工作機械、中小の建設関係では「コロナを受けて投資意欲が減退している」と述べ、厳しい見方を示した。
【時事通信社】
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