島津製作所、「アミロイドMS受託解析サービス」を米国で提供開始

島津製作所は、米国子会社SSI（Shimadzu Scientific Instruments）を通じて「アミロイドMS受託解析サービス」を米国で展開いたします。本サービスはアルツハイマー型認知症（以下アルツハイマー病）に関する治療薬・早期予防法の研究開発を対象としており、日本国内では2018年8月からサービスの提供を開始しています。

当社を含む研究グループは、2018年2月1日にNature Onlineにて血漿中のアミロイドβによるバイオマーカー値が脳内アミロイド蓄積と高い相関があることを発表しました。「アミロイドMS受託解析サービス」は、発表した技術を応用したものです。

アルツハイマー病や軽度認知障害（MCI）では、発症の20～30年前からアミロイドが脳内に蓄積し始めるとみられています。アルツハイマー病には現状、根本的な治療薬・予防法が存在しません。「アミロイドMS受託解析サービス」は、血液から簡便に脳内アミロイド蓄積を推定できるため、治療薬・早期予防法の研究開発の迅速化・コスト削減に役立ちます。なお本サービスは研究用です。治療行為や診断目的に用いることはできません。