ＧｏＴｏ商店街、本格始動＝松江では動画で魅力発信

新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた商店街を支援する政府の「Ｇｏ　Ｔｏ　商店街」が２０日、本格的に始動した。全国に先駆けて松江市内の３商店街は同日から動画配信を使った魅力発信などを実施。政府は事業を通じてコロナ禍に苦しむ各地の商店街の振興を後押しする。

Ｇｏ　Ｔｏ　商店街では、新型コロナに対応した「新しい生活様式」を取り入れたイベントなどを実施する商店街に最大３００万円を補助する。複数の商店街が連携する場合は最大５００万円を上乗せする。政府は第１弾として全国３４事業を採択した。

事業を所管する経済産業省には「単発のばらまき」ではなく、「３密」を避けた接客やオンラインでの魅力発信などコロナ禍でも人を呼び込める商店街への変革を促す狙いもある。

松江市の松江天神町商店街など三つの商店街は２０日、理事長と会長計３人が商店街の現状やこれからの取り組みを対談形式で紹介する映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信した。

今後は各店舗の魅力などを４８回以上に分けて配信。商店街を舞台にしたショートフィルムの制作や飲食店が協力した新しい名物の開発、自転車などを活用した共同のデリバリーシステム導入を通じて活性化を目指す。

【時事通信社】 〔写真説明〕「Ｇｏ　Ｔｏ　商店街」に力を入れる松江天神町商店街＝２０日午後、松江市 〔写真説明〕「Ｇｏ　Ｔｏ　商店街」で商店街の現状や今後の取り組みを紹介する協同組合松江天神町商店街の中村寿男理事長（中央）ら＝２０日午後、松江市