- 2020/10/17 掲載
S&Pとダウ上昇、コロナワクチン巡る好材料で
ダウ工業株30種平均も上昇し、S&P500とともに4日ぶりに反発。一方、ナスダック総合指数は小幅安となった。
ただ、週間では主要3指数いずれも上昇した。
米製薬大手ファイザー<PFE.N>は16日、ドイツのバイオ医薬品ビオンテック<22UAy.F>と共同で開発している新型コロナウイルス感染症ワクチンについて、11月下旬に米当局に緊急使用許可(EUA)を申請する公算が大きいと表明した。
ベアードの投資ストラテジスト、ロス・メイフィールド氏は、「市場を動かす2大要因はワクチン開発を巡る日程と追加刺激策への楽観だ」と述べた。
米商務省が16日発表した9月の小売売上高は、前月比1.9%増と、市場予想の0.7%増を上回り、好調な経済活動を示す内容で第3・四半期を締めくくった。
また、米ミシガン大学が16日公表した10月の消費者信頼感指数(速報値)は81.2と、9月確報値の80.4から上昇し、3月以来7カ月ぶりの高水準となった。
ただ、米国の追加コロナ対策が合意に達しない限り、見通しには不透明感が漂っている。
メイフィールド氏は、刺激策なしに好調な米小売売上高がどれだけ持続するのかはわからないが、「暗い先行きにもかかわらず、消費者がかなり持ちこたえている現状は心強い」と語った。
業種別では主要11セクター中7セクターが上昇。公益事業<.SPLRCU>が最も上昇する一方、エネルギー<.SPNY>が最大の下げとなった。
第3・四半期決算シーズンが今週から始まり、S&P500構成企業では49社が発表。リフィニティブによると、そのうち86%が低水準の予想を上回ったという。
この日は米石油サービス大手シュルンベルジェ<SLB.N>が決算を発表。原油安や需要低迷を受け3四半期連続で損失を計上したことを受け、株価は8.8%安となった。
鉄道会社カンザスシティー・サザン<KSU.N>と物流会社ジェイ・ビー・ハント・トランスポート・サービス<JBHT.O>も四半期決算で輸送需要低下の影響が示され、株価はそれぞれ2.7%安、9.7%安となった。
経済の健全性を示すとされるダウ輸送株20種<.DJT>は1.3%下げた。
オンデマンド型バイクエクササイズサービスの米ペロトン・インタラクティブ<PTON.O>は3.7%安。ペダルの不具合に伴うリコールを発表した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.30対1の比率で上回った。ナスダックでも1.07対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は88億2000万株。直近20営業日の平均は93億1000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28606.3 +112.11 +0.39 28570. 28842. 28570. <.DJI>
1 72 90 72
前営業日終値 28494.2
0
ナスダック総合 11671.5 -42.32 -0.36 11761. 11827. 11648. <.IXIC>
6 83 42 53
前営業日終値 11713.8
7
S&P総合500種 3483.81 +0.47 +0.01 3493.5 3515.7 3480.4 <.SPX>
0 6 5
前営業日終値 3483.34
ダウ輸送株20種 11836.4 -152.40 -1.27 <.DJT>
3
ダウ公共株15種 884.52 +9.30 +1.06 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 2399.76 -11.37 -0.47 <.SOX>
VIX指数 27.41 +0.44 +1.63 <.VIX>
S&P一般消費財 1257.80 -12.50 -0.98 <.SPLRCD>
S&P素材 416.43 +2.63 +0.64 <.SPLRCM>
S&P工業 689.55 +4.84 +0.71 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 681.08 +0.54 +0.08 <.SPLRCS>
S&P金融 415.21 +0.34 +0.08 <.SPSY>
S&P不動産 223.66 -0.92 -0.41 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 228.78 -5.40 -2.30 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1257.60 +12.72 +1.02 <.SPXHC>
S&P通信サービス 200.36 +0.02 +0.01 <.SPLRCL>
S&P情報技術 2130.53 -5.94 -0.28 <.SPLRCT>
S&P公益事業 325.27 +3.49 +1.08 <.SPLRCU>
NYSE出来高 9.20億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23535 + 125 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 23515 + 105 大阪比 <0#NIY:>
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