- 2020/10/17 掲載
日銀、追加緩和ツールは多数ある=若田部副総裁
日銀が為替レートを直接目標にすることはないが、為替の動きは日本経済に「極めて重要な」要素で、注意深く見ていると指摘。「インフレのダイナミクスが為替動向によってさらに侵食されたり、弱められると判断すれば、政策的措置を取ることを考えるべきだ」とセミナーで語った。
積極的な金融緩和を提唱する若田部氏は、超緩和的な金融政策を長期にわたり維持できることが、これまでの経験で示されていると述べた。
ただ、中央銀行に流動性供給はできても、実際の消費はできないと指摘。「新型コロナウイルス危機に対処し、適切な分業を確実にするには、2013年の共同声明のような取り決めに日銀と政府が合意することが必要かもしれない」という考えも示した。
また、日銀はマイナス金利深掘りの可能性を排除しないとも表明。ただ、利回り曲線の全体の形に及ぶ影響を考慮する必要があるとした。
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