• 2020/10/16 掲載

西武、ホテル事業が重し=コロナ打撃、長期化に備え

時事通信社

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首都圏の私鉄大手、西武ホールディングス(HD)傘下の西武鉄道とプリンスホテルが主要取引銀行に資本支援を要請した。新型コロナウイルスの感染拡大で乗客や宿泊者数が落ち込み、業績が大幅に悪化。苦しい状況は鉄道各社と変わらないが、西武HDはコロナの打撃が大きいホテル事業の比重が大きいことが裏目に出た。支援要請でコロナ長期化に備えるが、先行きは厳しい。

西武HDの売上高のうち、コロナ以前は鉄道や路線バスなどの都市交通・沿線事業が全体の3割、ゴルフ場を含むホテル・レジャー事業が4割を占めていた。特にプリンスホテルは北海道から九州まで全国展開し、海外にも33のホテルを持つグループ事業の柱だ。

しかし、新型コロナで状況は一変した。2020年4~6月期の宿泊者数は前年同期比94.7%減少。4割減だった鉄道の輸送人員と比べてもマイナスが際立つ。同期間のホテル・レジャー事業の営業損益はコロナの影響で303億円押し下げられ、143億円の赤字に陥った。

8月の宿泊者も62.7%減と厳しい。最近は政府の観光支援策「Go To トラベル」効果もあって国内客は回復傾向にあるものの、2割強を占めていた外国人客が戻る見込みは立たない。西武HDの21年3月期連結純損益は過去最大の630億円の赤字に陥る見通しだ。

苦境が続くホテル事業だが、プリンスホテルは今月から宴会場を持たない宿泊特化型の運営に乗り出すなど、攻めの姿勢を崩していない。鉄道関連事業でも、沿線の「西武園ゆうえんち」(埼玉県所沢市)のリニューアルが進行中だ。資本支援で財務基盤を強化し、長期化が懸念されるコロナ禍を乗り切りたい考えだ。

【時事通信社】

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