- 2020/10/09 掲載
午後3時のドルは105円後半、米大統領選の世論調査待ち
ドル/円
午後3時現在 105.96/98 1.1772/76 124.77/81
午前9時現在 105.96/98 1.1764/68 124.67/71
NY午後5時 105.96/99 1.1760/64 124.63/67
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ変わらずの105円後半。米国で少なくとも部分的な追加経済対策が策定されるとの期待感から海外市場でドルが買われた流れを引き継ぎ、午前はドル高傾向だったが、午後はドル買いが息切れした。米副大統領候補による討論会はさほど材料視されず、今後の世論調査の結果を待つ流れとなった。
ドルは朝方一時106.11円と前日付けた約3週間ぶり高値に面合わせしたが、米副大統領候補による討論会を経た午後の取引でドルは小幅反落。「円は弱いが、ドルもさほど強くはない」(外為アナリスト)との指摘がでていた。
106円台で腰の入ったドル買いが続かない理由として、「トランプ大統領がまた何を言い出すかわからないことや、コロナ感染後に完治しないまま退院したことで、本人の健康状態に不安が残っていること」(同)があるという。
ユーロは1.17ドル後半で堅調、ユーロ/円は124.87円と前日付けた約3週間ぶりの高値まで上値を伸ばした。
副大統領候補の討論について、外為市場では、とりあえず大きな材料にはならなかったが、民主党のハリス上院議員について「冷静で好イメージ、安定感があった」(証券会社)との評価する声が聞かれた。
この日はニュージーランドドル(NZドル)が動意を見せた。
午前9時過ぎに、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)の高官がマイナス金利を巡り「積極的に作業している」と述べ、NZドル/円は一時69.38円まで下落、9月30日以来の安値を付けた。[nT9N2B301V]
ニュージーランド中銀は9月23日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを0.25%に据え置き、大規模資産買入(LSAP)プログラムの規模も最大1000億NZドルに据え置いたが、貸し出し向けの資金供給プログラム、マイナスのオフィシャル・キャッシュレート、外国資産購入といった追加措置を講じる用意があるとした。
きょう伝わった発言は23日の会合の内容に沿ったものだが、「まだ先だと思っていたマイナス金利導入について、時間軸がそれほど長くないことを意識させた」(外国銀)という。
(為替マーケットチーム)
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