- 2020/10/06 掲載
前場の日経平均は続伸、米大統領退院を好感も商い細る
5日の米国株式市場は大幅反発となった。ダウ工業株30種<.DJI>は465ドル(1.68%)高、ナスダック総合<.IXIC>は2.32%高。新型コロナウイルス追加経済対策への期待が高まったことや、トランプ大統領退院のニュースが好感された。
トランプ大統領は5日、新型コロナウイルス感染により入院していた軍医療施設を退院、徒歩でリムジンに向かい、大統領専用ヘリでホワイトハウスに到着した。
これを受けて朝方から日本株は買い優勢で始まったものの、堅調に推移しながら上値に対して慎重な動きとなっている。退院後のトランプ大統領の体調が気にされるほか、米国の追加経済対策に不透明感が残ることが伸び悩む理由という。
市場では「前日は東証1部の売買代金が2兆円を割り込むなど、商いが細っていることが気になる。そうした状態からこう着感が強まるのではないか」(野村証券・投資情報部投資情報二課課長代理の神谷和男氏)との声が出ていた。
TOPIXは0.32%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9870億6500円万円。東証33業種では、保険業、ゴム製品、石油・石炭製品の上昇が目立ち、値下がりは不動産業など6業種にとどまった。
個別では、トヨタ自動車<7203.T>など自動車株が堅調で、売買代金上位銘柄ではソフトバンクグループ<9984.T>、チェンジ<3962.T>が高い。半面、JR東日本<9020.T>が反落し、ソニー<6758.T>もさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが961銘柄、値下がりが1094銘柄、変わらずが119銘柄だった。
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