- 2020/09/03 掲載
フランス、1000億ユーロ規模の景気対策 公共投資や補助金
フランス経済の競争力強化に350億ユーロ、環境に優しいエネルギー分野に300億ユーロを投じる。さらに250億ユーロを雇用の支援に充てる。3日遅くの正式発表に先立ち、当局者が明らかにした。
対策の規模は、国内総生産(GDP)の4%に相当。GDP比では欧州主要国で最大の公的資金投入になるという。
マクロン政権は、すでに年間100億ユーロの企業向け減税や、製造業・建設業・輸送業の支援策など、企業寄りの政策を明らかにしている。
輸送業には110億ユーロを投じる。うち47億ユーロは鉄道網に充てる。
建築物を改修しエネルギー効率を上げることも目指す。公的な建物に40億ユーロ、住宅に20億ユーロを投じる。
脱化石燃料で重要性を増すとみられている水素産業にも今後2年間で20億ユーロを投じる。
さらに10億ユーロを投じて、製造業のプロジェクトを直接支援する。うち6億ユーロは海外から国内に工場を戻す企業の支援に充てる。
経済対策の費用のうち800億ユーロは、財政赤字を直接増やす要因となる。欧州連合(EU)の補助金で400億ユーロを相殺する。
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