- 2020/08/11 掲載
銀行・信金7月の貸出平残は前年比+6.3%、地域金融で伸び=日銀
内訳では、都銀等の貸出平残が7.8%増と前月の8.6%増から伸び率が鈍化する一方、地銀・第二地銀は5.1%増で1991年7月と並んで過去最高の伸び率、信金も6.2%増で過去最高の伸び率となった。大企業では資金需要が一服したほか、資金調達先をCPや社債にシフトする動きが見られた半面で、地域金融機関では中小企業向けの実質無利子・無担保融資が伸びている。
貸出平残は銀行・信金計で572兆7058億円、地銀・第二地銀で264兆2769億円、信金で73兆6035億円でいずれも過去最高。
日銀の担当者は、中小企業向け融資について「当面、実質無利子・無担保融資を中心に増加していく可能性が高いとみているが、増加ペースは徐々に鈍化していくことが見込まれる。設備資金需要やM&A(合併・買収)資金への需要も減速していくことが懸念されている」と指摘。引き続き不確実性が非常に高い状況のため、動向を注視していくとしている。
(和田崇彦 編集:山川薫)
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