- 2020/08/11 掲載
日経平均は反発、一時400円高 米国株高など追い風
日経平均は前営業日比175円57銭高でスタート。その後、前引けにかけて上げ幅を406円まで拡大した。時間外取引の米株先物が小じっかりした動きとなっていることや、香港ハンセン指数が堅調に推移していることなどが好感された。市場からは「予想に比べてかなり強い動き」(アナリスト)との声が多く聞かれた。
TOPIXは2.13%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3183億円だった。東証33業種では、海運、情報・通信、その他製品を除く30業種が値上がりした。不動産業は5.8%上昇し値上がり率トップ。三菱地所<8802.T>が2020年4─6月期の連結純利益が前年同期比10.8%増だったと7日発表し、好感されている。市場からは「売られ過ぎだった銘柄に修正買いが入っている」(岩井コスモ証券の投資情報センター長、林卓郎氏)との指摘が出ていた。
このほか個別では、エーザイ<4523.T>が大幅続伸し年初来高値を更新。同社と米バイオ医薬品大手バイオジェン
東証1部の騰落数は、値上がりが1679銘柄に対し、値下がりが443銘柄、変わらずが47銘柄だった。
日経平均は300円超に上げ幅を拡大、現在は2万2600円台半ばで推移している。時間外取引の米国株先物が小じっかりとなっていることや、香港ハンセン指数が高く始まったことなどが安心材料。
市場からは「米国株が堅調だ。物色面ではグロース株の上値が重くなってきた一方、景気敏感セクターが強くなってきた。トランプ米大統領が追加経済対策を実施する大統領令に署名したことや、キャピタルゲイン税の引き下げと中間所得家庭に対する所得減税を検討していると表明したことなどで、景気正常化への期待が出ている」(アナリスト)との声が聞かれた。
業種別では、不動産が堅調。三菱地所<8802.T>が一時7%超上昇する展開となっている。三菱地所は7日、2020年4─6月期の連結純利益が前年同期比10.8%増の292億円になったと発表した。市場からは「4─6月期決算は総じてさえない内容が多いとされるが、一部企業では思ったほど悪くないとの評価もある。不動産は見直し買いが入っている」(同)という。
日経平均はしっかり。2万2500円台後半で推移している。国内企業が発表する決算の内容はさえないものが多いが、「トランプ米大統領が追加の新型コロナ経済対策を実施する大統領令に署名し、米景気への懸念が後退したことが安心材料」(ストラテジスト)との声が出ている。米中関係の悪化は警戒されるものの、今後の動向を見極めようとする向きも多いという。
寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比175円57銭高の2万2505円51銭となり、反発した。前日の米国株市場でダウとS&P総合500種が上昇した流れを引き継ぎ、幅広い業種で買いが先行している。業種別では、不動産、鉄鋼、鉱業などが堅調。情報・通信は安い。
水準的に2万2500円より上では戻り待ちの売りも出やすいとされ、買い一巡後は伸び悩むとの見方もある。
市場関係者によると、寄り前の板状況は、トヨタ自動車<7203.T>、ホンダ<7267.T>、パナソニック<6752.T>が買い優勢。キヤノン<7751.T>、ソニー<6758.T>は売り買い拮抗。
指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>、ファナック<6954.T>は買い優勢。
メガバンクでは、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>が買い優勢となっている。
*内容を追加します
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