- 2020/08/04 掲載
NY市場サマリー(3日)ナスダック最高値更新、ドルは小幅高
<為替> ドルが小幅高。7月は月間ベースで10年ぶり下落率になったが、投資家が一部のショートポジションを解消したという。
主要通貨に対するドル指数<=USD>は前月に4%超下落し、2010年9月以来の下落率となった。ドル安は、米金融政策がさらに緩和されるとの観測のほか、議会が景気刺激策で合意できていないことなどが要因。米債利回りの低下も一因とされている。
米商務省が発表した6月の建設支出(季節調整済み)は、年率換算で前月比0.7%減の1兆3550億ドルと、3カ月連続で減少し、19年6月以来の低水準となった。一方、米供給管理協会(ISM)が公表した7月の製造業景気指数は54.2となり、昨年3月以来の水準に上昇したが、雇用指数はさえなかった。
この日のドルは米経済指標を受けて上昇幅を縮小し、終盤の取引では小幅上昇。ドル指数は93.997まで上昇したが、終盤は0.13%高の93.532となった。
ユーロ
ドルは対円
<債券> 利回りが上昇。短期債と長期債の利回り格差が拡大した。7月の米製造業景気指数が約1年半ぶりの水準に上昇したことを受けた。
米供給管理協会(ISM)が3日公表した7月の製造業景気指数は54.2となり、昨年3月以来の水準に上昇した。上昇は2カ月連続。先行指標である新規受注指数が61.5と、2018年9月以来の高水準となった。
BMOキャピタル・マーケッツの米金利ストラテジスト、ジョン・ヒル氏は、ISM製造業景気指数が比較的強い内容だったが、回復が鈍化しているという先週の見方とは逆だとした上で、「少なくとも回復という見方には沿っているが、緩やかだ。先週時点では、回復が停止または逆戻りしているかもとみられていた」と述べた。
利回りは長期債がより上昇。10年債
2年債と10年債の利回り格差
<株式> ナスダック総合が終値ベースの最高値を更新した。米議会で新型コロナウイルス追加対策を巡る協議が再開する中、米マイクロソフト
ナスダック総合<.IXIC>は1.47%高の1万0902.80で終了。7月20日に付けた終値ベースでの過去最高値を更新した。
マイクロソフト
警備会社ADT
アップル
S&P500情報通信株指数<.SPLRCT>は2.5%上昇。他のセクターを大きくアウトパフォームした。
市場では7日に労働省が発表する7月の雇用統計が注目されている。
<金先物> 世界的な景気回復が遅れるとの懸念が根強く、小幅に続伸した。12月物の清算値(終値に相当)は前週末比0.40ドル(0.02%)高の1オンス=1986.30ドルと、中心限月としては7営業日連続で史上最高値を塗り替えた。
<米原油先物> 米中などの製造業景況指数の改善が好感され、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は前週末比0.74ドル(1.8%)高の1バレル=41.01ドルだった。10月物は0.74ドル高の41.31ドルとなった。
ドル/円 NY終値 105.94/105.97
始値 106.10
高値 106.46
安値 105.92
ユーロ/ドル NY終値 1.1761/1.1765
始値 1.1724
高値 1.1767
安値 1.1698
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 100*16.50 1.2293%
前営業日終値 101*10.50 1.1970%
10年債(指標銘柄) 17時05分 100*21.50 0.5543%
前営業日終値 100*27.00 0.5360%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*04.75 0.2201%
前営業日終値 100*05.75 0.2140%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*00.75 0.1132%
前営業日終値 100*00.88 0.1110%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 26664.40 +236.08 +0.89 <.DJI>
前営業日終値 26428.32
ナスダック総合 10902.80 +157.52 +1.47 <.IXIC>
前営業日終値 10745.28
S&P総合500種 3294.61 +23.49 +0.72 <.SPX>
前営業日終値 3271.12
COMEX金 12月限 1986.3 +0.4
前営業日終値 1985.9
COMEX銀 9月限 2441.7 +20.1
前営業日終値 2421.6
北海ブレント 10月限 44.15 +0.63
前営業日終値 43.52
米WTI先物 9月限 41.01 +0.74
前営業日終値 40.27
CRB商品指数 146.7718 +3.0782 <.TRCCRB>
前営業日終値 143.6936
PR
PR
PR