- 2020/08/04 掲載
米経済、7月に回復ペース鈍化 道のり一様でない=連銀総裁
ブラード総裁はセントルイス地区連銀が主催したオンラインイベントで、米経済は4月に底を付けたように見えると指摘。「新型ウイルス感染拡大は危機で、改善と悪化を繰り返すため、この先、事態が円滑に推移すると予想するべきではない。7月の減速はこうした考えと整合性が取れていると考える」と述べた。
その上で、新型ウイルスに対するワクチンの必要性を強調しすぎると、人々は外出に一段と消極的になり、その結果、企業倒産が増え、経済が深刻な影響を受けると指摘。「ワクチンがある日突然開発され、全てが解決すると人々に期待させておきながら、経済を不況に陥れることは避けたい」とし、マスク着用のほか、新型ウイルス検査の拡充などを通して、他人と接触する可能性が高い場面にも安心して出ていけるようにしたいと語った。
その後、記者団に対し、マスク着用が広く浸透すれば、新規感染、および感染による死亡を全国的に制御可能な水準に低下させられると指摘。議会で協議が膠着している新型ウイルス追加対策については、「合意に向けた双方の意思は強い」とし、いずれは合意が得られるとの見方を示した。
PR
PR
PR