米百貨店ロード・アンド・テイラー、連邦破産法11条の適用申請

［２日　ロイター］ - 米老舗百貨店のロード・アンド・テイラーが２日、連邦破産法１１条の適用を申請した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた休業などが響いた。

裁判所への提出文書によると、資産と負債はいずれも１億─５億ドル。

ロード・アンド・テイラーは１８２６年に創業し、米国で最も古い百貨店とされるが、新型コロナによる影響で破産法申請を含めた選択肢を検討してきた。

米小売業界ではＪクルーやＪＣペニー、ニーマン・マーカスが５月に、ラッキー・ブランドが７月に、破産法を申請している。

衣料レンタルサービスを手掛けるスタートアップ企業ル・トートは昨年、米高級百貨店サックス・フィフス・アベニューを保有するカナダのハドソンズ・ベイから１億カナダドル（７４６２万米ドル）でロード・アンド・テイラーを取得。ハドソンズ・ベイはロード・アンド・テイラーの一部不動産の所有権を維持したほか、年数千万ドルに達する賃貸料支払い責任を引き受けた。

ロイターは５月、ロード・アンド・テイラーが破産手続きに備え、新型コロナの行動制限解除後に国内３８店舗の在庫を清算する計画だと報じていた。