- 2020/07/30 掲載
日経平均は5日続落、国内での感染者数増加を嫌気
日経平均は前場では米国株高を好感しプラス圏での推移となったが、後場はマイナス圏に転落、その後もみあいの値動きとなった。取引時間中に東京都で過去最多である370人近くの新型コロナウイルス感染者が報告されたことや、新型コロナウイルスの感染防止策として、東京都内の飲食店とカラオケ店に再び営業時間の短縮を要請する方向で調整しているとの報道が嫌気された。
個別では、前日に4─6月期の好決算を発表したエムスリー<2413.T>、野村ホールディングス<8604.T>などが買われる一方、今期業績予想を下方修正した花王<4452.T>や、2021年3月期の連結業績が600億円の純損失になるとの見通しを発表した三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>が売られるなど、決算内容の強弱に素直に反応した。
TOPIXは3日続落。東証33業種は、空運業、電気・ガス業、陸運業、鉱業などの29業種が値下がり。半面、証券業、精密機器、情報・通信業などの4業種が値上がりした。
市場では「国内での新型コロナウイルス感染者数の増加を受け、長期化懸念が改めて意識されたようだ。企業決算も前回は非開示としていた見通しを今回新たに開示する企業が多いが、厳しさを確認させられるような内容が目立つ。今週は決算が本格化するので、明日も同様の流れとなる可能性が高い」(三井住友DSアセットマネジメントのシニアストラテジスト、市川雅浩氏)との声が聞かれた。
東証1部の騰落数は、値上がりが769銘柄に対し、値下がりが1321銘柄、変わらずが81銘柄だった。
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