- 2020/07/30 掲載
欧州銀行監督機構、銀行にEU離脱計画の完全履行を要請
英国は今年1月にEUを離脱したが、年末までは移行期間となり、英国を拠点とする銀行はEU域内の顧客にサービスを提供できる。ただ来年1月以降は、EU域内で預金・融資サービスを直接提供する制度がなくなる。
多くの大手銀行は、すでにフランクフルトなどに拠点を設立し、EUの顧客へのサービスを継続する体制を整えている。また、INGなどロンドンに拠点があるEU加盟国の銀行も、一部の社員を本国に移し始めている。
EBAは、こうした銀行について、新たな免許で合意した通り、EU離脱計画の「完全な実行」を完了する必要があると表明。
「特に金融機関は、適切な技術的リスク管理能力など、関連する経営能力を前もって効果的に確実に配置する必要がある」と述べた。
「多くの金融機関は大規模な措置を講じているが、必要な許認可をすべて取得した金融機関も油断してはならない」とし、英国からEUの事業に契約を変更・移転する作業がまだ残されているとの認識を示した。
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