- 2020/07/16 掲載
中国不動産投資、6月は前年比+8.5%に加速 住宅価格も上向く
中国経済の重要な柱である不動産市場は、政策支援に加え、感染防止策の移動制限がほとんどの地域で解除されたことから、ここ数カ月、勢いを増している。
ただ、消費者信頼感が低迷する中、政府は投機抑制を続けており、持続可能な回復にはまだしばらく時間がかかる可能性があるとアナリストはみている。
ロイターの算出によると、6月の新築住宅着工(床面積ベース)は8.9%増と、前月の2.5%増から伸びが加速した。
一方、6月の不動産販売(床面積ベース)は2.1%増と、5月の9.7%増から伸びが鈍化した。
統計局が発表した1─6月の不動産投資は前年同期比1.9%増加した。昨年終盤に新型コロナウイルスの感染が発生して以降、初めてプラスに転じた。1─5月は0.3%減だった。
1─6月の不動産販売(床面積ベース)は前年比8.4%減少した。1─5月は12.3%減少していた。
新築住宅着工(床面積ベース)は前年比7.6%減。1─5月は12.8%減だった。
不動産業者の資金調達総額は前年比1.9%減で、1─5月(6.1%減)から減少幅が縮小した。
住宅価格データも、回復の兆しを示す内容となった。統計局の発表データに基づきロイターが算出した6月の主要70都市の新築住宅価格は前月比0.6%上昇、伸び率は5月の0.5%から加速し、2019年7月に記録した水準に並んだ。
*内容と写真を追加し、カテゴリーを変更しました。
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