- 2020/07/16 掲載
NZの第2四半期CPIは前期比‐0.5%、4年ぶりの大幅低下
CPIの低下幅は市場予想と一致した。第1・四半期は前期比0.8%上昇していた。
統計局のアーロン・ベック氏は「新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)は大きな変動と不透明感をもたらしている」と指摘した。
ロックダウンが導入されている間、公共交通機関など一部のサービスは無料となったほか、ホテル料金が大きく値下がりした。
前年比のCPI上昇率は1.5%と、8年ぶりの高い伸びを記録した前期の2.5%から鈍化した。目標(1─3%)の中間値を上回る水準へのインフレ押し上げを目指すNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)にとって、失望を誘う内容となった。
同国は新型コロナの感染をほぼ封じ込め、経済再開が可能になったことから、経済状況は6月に明らかに改善している。ただ、失業率の上昇が見込まれる中、賃金の伸びは抑制されており、見通しは弱い。
ウエストパックのシニアエコノミスト、マイケル・ゴードン氏は「中期的にはサプライサイドの障害で供給が抑制されても、それ以上に需要が弱い状況となるとみられ、インフレ圧力の低下につながるだろう。経済は完全雇用を下回る状況が長期にわたって続く見通しだ」と述べた。
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