- 2020/07/15 掲載
英6月CPIは前年比+0.6%、ゲーム機価格上昇で予想外の加速
衣類が例年より早くロックダウン中に値下げされ、6月は夏のセールが行われなかったこともCPIの上昇に寄与した。
ロイターがまとめたエコノミスト予想の平均は0.4%上昇だった。
デロイトのシニアエコノミストは「6月のインフレ率は予想をやや上回ったが、経済にはなお多くの余剰生産能力が存在する」と指摘。そのためインフレ率は引き続き下方圧力を受け、特に今年後半に失業率が急上昇すれば一段と低下する可能性があるとの見方を示した。
飲食、宿泊、娯楽業界を対象に、15日から時限措置として付加価値税(VAT)を引き下げることも物価の下振れ圧力となる公算が大きい。
ゲーム機の需要がロックダウンで高まる一方、サプライチェーンの混乱により世界各地で供給が滞った。
統計局は声明で「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)対策のロックダウンによりゲーム機を中心とした一部の商品の需要時期や在庫状況が変化し、価格に影響が出た可能性がある」と分析した。ただ好調なゲーム販売を反映している可能性も高いと指摘した。
統計局によると、ロックダウンの影響でCPI構成品目の17%のデータが入手できなかったと明らかにした。
コアインフレ率は前年比1.4%上昇し5月の1.2%から伸びが加速した。
生産者物価産出指数は前年比0.8%低下した。市場予想は1.1%のマイナスだった。
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