- 2020/07/13 掲載
世界の企業債務、今年は1兆ドル増へ 過去最大の伸び=リポート
世界の主要企業上位900社を対象に、資産運用会社ジャナス・ヘンダーソンがまとめた。債務総額は前年比で12%増と過去最大の伸びを記録し、約9兆3000億ドルに達するという。
2019年の債務も8%増と大幅に増大したが、合併・買収(M&A)や自社株買い、配当支払いの財源確保が主な要因だった。今年は新型コロナの影響で利益が減少する中、財務状況の強化といった大きく異なる理由が増加の背景になるとみられる。
ジャナスのポートフォリオマネジャー、セス・マイヤー氏は「新型コロナは全てを変えた」と指摘。今は資本の確保やバランスシートの構築が焦点となっていると述べた。
同社のリポートによると、企業は1─5月に債券市場で3840億ドルを調達した。マイヤー氏は、よりリスクが高く、格付けが低い「高利回り」企業による債券発行額がここ数週間に過去最高を記録したとみている。
米企業の債務は、世界の企業債務のほぼ半分に相当する3兆9000億ドル。過去5年間に、M&Aの大型案件が相次いだスイスを除き、主要国の中で最も速いペースで拡大している。
ドイツ企業の債務は7620億ドルで2番目に多い。自動車大手フォルクスワーゲン(VW)
一方、900社のうち約25%の企業は債務を抱えておらず、一部の企業は潤沢な手元資金を有しているという。これらの企業のトップはグーグルの親会社アルファベット
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