Niket Nishant　Saeed Azhar

[１２日 ロイター] - 米銀行大手バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）のブライアン・モイニハン最高経営責任者（ＣＥＯ）は１２日、スイスにおける銀行チームの規模を倍増させたと明らかにした。ＵＢＳによるクレディ・スイス買収で同国の銀行市場が大きく揺らぐ中、市場シェアを拡大する機会を捉えた。

クレディ・スイスが２０２３年に経営危機により同業ＵＢＳに買収されて以来、スイス政府はより厳格な銀行規制を導入すると約束している。全面的な見直しの中心は、危機の再発防止に向けＵＢＳにより多くの資本を保有させる計画だ。

モイニハン氏は「最近、スイスで起きた混乱を受け、わが社はスイスのチームを増員した」と発言、規模は「かなり素早く」倍増したと述べた。具体的な人数は明らかにしなかったが、スイス紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングとの昨年末のインタビューで、スイスの中小企業からグローバル企業まで幅広い規模の企業にサービスを提供したいとの意向を示している。

ＢｏｆＡのほか、フランスのＢＮＰパリバ、ドイツ銀行、米シティグループなどもスイス事業の人員を増やし、経済の根幹を成す中小企業にアプローチしている。