共創による金融イノベーション:DX時代を迎える金融業界の展望
講演内容
DX時代を迎え、金融業界は新たな進化の局面にあります。レガシーシステムからの脱却が進む一方で、金融機能は多様な産業と結びつきを強め、サービスの高度化を支える存在へと変貌を遂げています。銀行機能の外部提供やデータ活用の進展により、金融が各業界の事業プロセスに深く組み込まれ、利便性や効率性の向上に寄与するケースが増えています。その一方で、与信、リスク管理、規制遵守といった伝統的金融の知見と基盤は依然として不可欠であり、これらを活かすことが持続可能なイノベーションの鍵となります。本講演では、金融と産業の新たな関係がもたらす変化を展望し、DX時代に求められる戦略を考察します。
登壇者
Profile
1984年3月、慶應義塾大学経済学部卒業。同年4月、日本銀行入行。2017年3月、FinTechセンター長を最後に日本銀行を退職。2017年4月、京都大学・公共政策大学院の教授に就任。同年8月、金融庁参与を兼務。2019年1月、金融審議会委員を兼務。2020年3月、株式会社伊予銀行の顧問、アドバイザリーボードメンバーを兼務。2021年1月、株式会社住信SBIネット銀行の監査役を兼務。2024年6月、ニッセイアセットマネジメント株式会社の社外取締役を兼務。