- 2025/01/29 掲載
企業CEO退任、昨年は過去最多 物言う投資家が影=調査
[ニューヨーク 29日 ロイター] - 経営幹部層向けに助言などのサービスを提供するラッセル・レイノルズ・アソシエイツが28日公表した報告書によると、昨年のグローバル企業の最高経営責任者(CEO)の退任は過去最多だった。投資家からの圧力が背景。
2024年に退任したCEOは約202人で前年比13%増加。過去6年の平均(186人)を上回った。
業種別ではテクノロジーが突出し40人が退任。6年間の平均を50%上回った。
ラッセル・レイノルズは18年からCEOの退任状況を調査している。同社の担当者は、企業のCEOの選考では変革計画を実行できる人材を求める傾向が強まっていると指摘。「CEOは未知の領域を切り拓くことが求められ、責務は重くなっている」と語った。
報告書によると、圧力の一部は生成人工知能(AI)の開発など変化が激しいテック業界で特に強い。
アクティビスト(物言う投資家)が大きな役割を果たした。ラッセル・レイノルズはバークレイズのデータを引用し、昨年は27人のCEOが追放されたと指摘。20年の3倍近くに達した。
24年の退任者のほぼ4分の1は計画的な交代プロセスによるもので、これも過去最高という。
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