- 2024/12/03 掲載
午前の日経平均は続伸、3万9000円台回復 半導体関連株が押し上げ
日経平均は235円高で寄り付いた後もじり高の展開となり、702円高の3万9215円85銭まで上昇した。足元のドル/円は149円台後半と前日から円高に振れているが、米国の堅調なISM製造業景気指数や消費動向などを受けて「景気がいい中で利下げも行われる好環境」(国内証券ストラテジスト)と外部環境を好感する動きがみられた。
主力株では、ファーストリテイリングが2%超高、東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループが3─4%超高と、指数寄与度の高い銘柄が総じてしっかりだった。このほか、ディスコ、レーザーテック、SCREENホールディングスが5─6%超高と半導体製造装置も大幅高となった。
米国は2日、中国の半導体産業に対する3年間で3度目の取り締まりを開始した。半導体装置メーカーの北方華創科技集団(ナウラ・テクノロジー・グループ)を含む140社への輸出を制限するが、オランダと日本は免除される。
大和証券の柴田光浩シニアストラテジストは「これまでは観測報道ベースで規制の詳細は明らかになっていなかったが、今回日本企業は対象外ということになり、市場で安心感が広がっている」との見方を示した。
東証株価指数(TOPIX)は1.29%高の2749.74ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆5110億8500万円。東証33業種では、値上がりは海運、非鉄金属、電気機器、精密機器など31業種、値下がりは電気・ガス、空運の2業種にとどまった。
半面、関西電力、住友ファーマは3%超安とさえなかった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1378銘柄(83%)、値下がりは224銘柄(13%)、変わらずは42銘柄(2%)だった。
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