- 2024/10/31 掲載
米GDP、第3四半期速報値2.8%増 個人消費が堅調
Lucia Mutikani
[ワシントン 30日 ロイター] - 米商務省が30日に発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.8%増だった。インフレ低下と力強い賃金上昇が個人消費をけん引し、堅調な成長ペースを維持した。
ロイターがまとめた市場予想は3.0%増。第2・四半期は3.0%増だった。
米連邦準備理事会(FRB)はインフレを伴わない成長率を1.8%程度と見なしている。
FRBが物価の目安として注目する、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア個人消費支出(PCE)価格指数は2.2%上昇。第2・四半期の2.8%上昇から大幅に伸びが鈍化した。
経済の3分の2以上を占める個人消費は3.7%増。2021年第1・四半期以来の高い伸びとなった。第2・四半期は2.8%増だった。
FHNファイナンシャルの主任エコノミスト、クリス・ロー氏は「堅調なGDP成長は、力強い消費と設備投資に支えられており、インフレ率は2%に向かって再び低下している」と評価した。
商務省は、9月に米南東部を襲ったハリケーン「へリーン」がGDPに与えた全体的な影響を推定することはできないとしながらも、住宅などの固定資産の被害はGDPや個人所得に直接影響を及ぼさなかったとした。へリーンによる民間所有の固定資産の損失は390億ドル、州および地方政府所有の固定資産の損失は20億ドルと推定している。
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