• 2024/09/20 掲載

米FRBの大幅利下げ、実質的には僅差の決定か=アナリスト分析

ロイター

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[ワシントン 19日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は18日に大幅な利下げを決定したが、政策当局者19人のうち9人が一定の反対を表明したか、渋々ながら賛成した可能性がある──。複数のアナリストがこのような分析を示した。

決定に反対票を投じたのはボウマン理事のみだったが、実質的には僅差だったことを示唆している。

パウエルFRB議長が「19人全員」が金利据え置きを支持したと述べた7月の前回会合とは異なるヒントが見られた。

一つは会合後の記者会見でのパウエル氏の発言だ。同氏は「多くの議論が交わされ、多様性に富んでいた。きょうは素晴らしい議論だった」、「決定に対する幅広い支持もあったと思う」と述べていた。

ボウマン氏による理事として19年ぶりの反対票もヒントだが、ほかにもある。

政策当局者の金利予測分布図(ドット・プロット)によれば、7人が年末の政策金利を4.5─4.75%と予想。これは年内あと2回の会合で1度の0.25%利下げしかないことを意味する。

年内は政策金利を据え置くとしている当局者も2人いる。

アナリストは、ボウマン氏だけでなく、多くの政策当局者が今回は小規模な利下げの方が望ましいと考えていたことを示しているのかもしれないと述べた。

SGHマクロ・アドバイザーズのティム・デュイ氏は「(多くが)50ベーシスポイントの引き下げを渋々支持した」と指摘。「パウエル議長はほぼ全員を引きずり込み、大幅な利下げに踏み切った」と語った。

ドイツ銀行のエコノミストはドット・プロットの内容に加え、パウエル議長が決定に「幅広い」支持があったと表現したことに言及し、「僅差の決定だったという見方を補強するもの」とした。

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