• 2024/08/30 掲載

独インフレ率、8月は前年比2.0%に鈍化 ECB利下げを後押し

ロイター

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Maria Martinez

[ベルリン 29日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が29日発表した8月の消費者物価指数(CPI)速報値は欧州連合(EU)基準(HICP)で前年同月比2.0%上昇と、7月の2.6%上昇から上昇率が鈍化した。

ロイターがまとめた市場予想は2.3%上昇だった。エネルギー価格が5.1%下落した。変動が激しい食品とエネルギー価格を除いたコア指数は2.8%と、前月の2.9%から鈍化した。

エネルギー価格の低下が寄与し、インフレ率は2021年6月以来、3年2カ月ぶりの低水準となった。欧州中央銀行(ECB)による9月の利下げ決定を後押しする材料になるとみられる。

ドイツのショルツ首相は交流サイト(SNS)のXへの投稿で、インフレ率が鈍化し、実質賃金は5四半期連続で伸びていることに言及して「人々の財布には再びお金が増えた」とし、「良いことだ。引き続き注目している」と述べた。

今月30日にはユーロ圏の8月のインフレ率が発表される。市場予想では伸びは2.2%と、前月の2.6%から鈍化することが見込まれている。

INGのマクロ部門グローバル責任者、カーステン・ブレゼスキ氏はドイツのインフレ率が鈍化したことを受け「ECBが9月の理事会で利下げを続けるために必要な材料が全て含まれている」と分析。エネルギー価格にとどまらず広い品目での物価抑制の傾向が出始めているとの見方を示した。市場では現在、ECBが9月に利下げを決定し、年内に少なくとももう1回の利下げがあると見込んでいる。

ただ、エコノミストからはインフレの先行きには懸念も声も出ている。ハンブルグ商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「これから残念ながら再び上向くだろう」とし、インフレ率は今後6─12カ月で3%に近づく可能性が高いとの見方を示した。

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