- 2024/04/06 掲載
NY外為市場=ドル小幅高、堅調な米雇用統計受け利下げ観測後退
ただ今週は強弱入り混じる指標を受け、ドルは週初に5カ月ぶり高値を付けた後、前日には2週間ぶり安値に沈むなど激しい値動きとなり、週足では下落する見通し。
主要通貨に対するドル指数は一時104.690まで上昇した。終盤の取引では0.048%高の104.27。
3月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比30万3000人増加し、市場予想の20万人増を大幅に上回った。失業率は3.8%で、前月の3.9%から低下したほか、賃金の上昇も継続した。
CMEのフェドウオッチによると、雇用統計を受け、米金融市場では6月の利下げ確率が54.5%に低下。また年内の利下げ回数予想も2回に減少している。
ジェフリーズのグローバル外為責任者、ブラッド・ベクテル氏は「こうした状況は引き続き全般的にドルを支えるだろう」と述べた。
円は対ドルで0.14%安の151.540円。
鈴木俊一財務相は5日、「為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが望ましい。過度な変動は望ましくないというのが基本的な考え方だ」と語った。
また、植田和男・日銀総裁は朝日新聞とのインタビューで、為替の動向が賃金・物価に無視できない影響を与えそうであれば金融政策として対応する理由になると述べた。
ユーロ/ドルは横ばいの1.0837ドル、ポンド/ドルは0.04%安の1.264ドル、豪ドル/米ドルは0.08%安の0.658米ドル。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.53%安の6万7589ドル、イーサは0.09%高の3328.7ドル。
ドル/円 NY終値 151.61/151.63
始値 151.32
高値 151.74
安値 151.28
ユーロ/ドル NY終値 1.0835/1.0839
始値 1.0833
高値 1.0847
安値 1.0792
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