• 2024/04/05 掲載

英次期政権、格下げ回避で「際どい財政運営迫られる」=S&P

ロイター

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William Schomberg Suban Abdulla

[ロンドン 4日 ロイター] - 英国の次期政権は厳しい財政状況を抱えながらソブリン格付けが引き下げられるのを避けるという際どいかじ取りを迫られる──。S&Pグローバル・レーティングスの英国担当プライマリー・ソブリン・アナリスト、マキシム・リブニコフ氏は3日、こうした見方を示した。

リブニコフ氏は、年内に予定される総選挙で誰が勝っても、医療などの公共サービス向け歳出拡大圧力と、財政の立て直しをうまく両立しなければならなくなると指摘。「われわれは財政リスクを注視している。全体の構図は改善しているが、依然としてリスクは目に入っており、次期政権がこれに対処するのは簡単ではないだろう」と述べた。

各種世論調査で与党保守党に対して圧倒的優位に立っている野党労働党は、スナク首相が掲げる財政目標を踏襲すると約束している。これは、予算責任局の見通し期間4年目から5年目の間に公的債務の国内総生産(GDP)比を低下させるという内容だ。

ただスナク氏の下での財政運営はこの目標達成軌道からは程遠い。また医療や教育、住宅の分野で国民の不満が広がる中で、労働党も政権を握れば公共サービス向け歳出の上積みを求められる公算が大きい。

S&Pは英国の格付けを2016年、国民投票で欧州連合(EU)離脱が賛成多数となった後に「AAA」から「AA」に引き下げた。その後22年のトラス政権時代に、財源の裏付けがない大規模減税が打ち出されたことを受け格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に下げたが、昨年になってスナク氏がトラス氏の税・財政政策をほぼ撤回したため、再び「安定的」としている。

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