Kane Wu　Julie Zhu

[香港 ２６日 ロイター] - スイスの投資会社パートナーズ・グループは２６日、最大１２０億ドル規模のプライベート・エクイティ（ＰＥ）セカンダリー戦略ファンドを立ち上げたことを明らかにした。

セカンダリー市場のディールフローが増えているという。

ＰＥセカンダリー市場では、ＰＥファンドや未公開企業への投資家が早期にエグジットを行うことが可能。近年、人気が高まっている。

同社のケビン・ルウ・アジア地域会長は香港で開催されたシンポジウムで「セカンダリー市場ではディールフローが大幅に増えている」と指摘。「このため、８号目のＰＥセカンダリー戦略ファンドを立ち上げた。前回のファンドを上回る１００億─１２０億ドル規模になるだろう」と述べた。

ルウ氏によると、ＰＥでは投資利益の実現が遅れているほか、資本コストも上昇しており、エグジットの手段としてセカンダリー市場などに依存する投資家（リミテッド・パートナー）が増えている。

同氏は「セカンダリー市場のディールフローは恐らく２─３倍になる。この市場全体が成長するだろう」と述べた。

調査会社プレキンのデータによると、昨年は３９本のセカンダリーファンドが世界全体で２３２億ドルの資本を調達、２２年の１５２億ドル（３０本）から急増した。