- 2024/02/17 掲載
米国株式市場=下落、予想上回るPPIで利下げ期待後退
米労働省が16日発表した1月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)で0.3%上昇となった。伸び率はロイターがまとめた市場予想の0.1%を上回り、2023年8月以来5カ月ぶりの大きさとなった。
主要3指数は週間で6週間ぶりの下げとなった。
BMOファミリーオフィスの最高投資責任者(CIO)キャロル・シュライフ氏は「今週のインフレ統計を受け、FRBは少なくとも夏季までは政策金利を据え置く」と述べた。
アトランタ地区連銀のボスティック総裁は16日、インフレ圧力が実際に低下していると納得するには一段のデータが必要になると述べると同時に、向こう数カ月のある時点での利下げ実施を排除しない姿勢を示した。
また、 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は16日、米国のインフレ率は「目覚ましい」進展を見せているが、安定した物価を確保するためには「まだやるべきことがある」とし、利下げのタイミングではないことを示唆した。
大半の大型株が下落。メタ・プラットフォームズが2.2%値下がりし、S&P通信サービスは1.56%安となった。
S&P総合500種が終値で5000の大台を上回ったは今年4回目となった。
個別銘柄では、半導体製造装置メーカーのアプライド・マテリアルズは6.4%上昇。第2・四半期(2─4月)の売上高が65億ドル(プラスマイナス4億ドル)になるとの見通しを示した。人工知能(AI)向け半導体の強い需要やパソコン(PC)市場の回復を背景に市場予想を上回った。
建材サプライヤーのバルカン・マテリアルズも5.2%高。通期増益見通しを受けた。S&P素材の上昇を支援した。
動画配信機器のロク(Roku)は23.8%急落。第1・四半期の赤字見通しが嫌気された。
暗号資産(仮想通貨)交換所大手の米コインベース・グローバルは8.8%上昇。15日発表した2023年第4・四半期決算は、純損益が前年同期の5億5700万ドルの赤字から、2億7340万ドルの黒字に転じた。四半期ベースの黒字は21年以来。
料理宅配アプリのドアダッシュは8.1%下げた。人件費の上昇により四半期利益率が予想を下回るとの見通しを示した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.7対1の比率で上回った。ナスダックでは1.6対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は111億8000万株。直近20営業日の平均は116億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38627.99 -145.13 -0.37 38751.71 38825.03 38583.24
前営業日終値 38773.12
ナスダック総合 15775.65 -130.52 -0.82 15910.43 15917.41 15752.02
前営業日終値 15906.17
S&P総合500種 5005.57 -24.16 -0.48 5031.13 5038.70 4999.52
前営業日終値 5029.73
ダウ輸送株20種 15629.19 -277.34 -1.74
ダウ公共株15種 844.40 -2.63 -0.31
フィラデルフィア半導体 4527.68 -30.42 -0.67
VIX指数 14.24 +0.23 +1.64
S&P一般消費財 1439.11 -6.00 -0.42
S&P素材 536.49 +2.71 +0.51
S&P工業 998.28 -6.03 -0.60
S&P主要消費財 776.82 +1.25 +0.16
S&P金融 658.55 -1.94 -0.29
S&P不動産 240.82 -2.41 -0.99
S&Pエネルギー 649.59 -0.15 -0.02
S&Pヘルスケア 1695.12 +4.82 +0.29
S&P通信サービス 270.73 -4.30 -1.56
S&P情報技術 3650.21 -29.10 -0.79
S&P公益事業 309.85 -0.51 -0.17
NYSE出来高 10.37億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 38315 - 295 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 38300 - 310 大阪比
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