- 2024/02/16 掲載
米コインベース、10─12月は21年以来の黒字 仮想通貨人気復活で
[15日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)交換所大手の米コインベース・グローバルが15日発表した2023年第4・四半期決算は、純損益が前年同期の5億5700万ドルの赤字から、2億7340万ドルの黒字に転じた。四半期ベースの黒字は21年以来。
1株当たり損益も、LSEGがまとめたアナリスト予想の0.01ドルの赤字に反し、1.04ドルの黒字になった。
米証券取引委員会(SEC)が現物ビットコインの上場投資信託(ETF)を初めて認可するとの期待が高まった影響で仮想通貨人気が復活し、売買高が増えたことが追い風だった。
実際にSECが認可したのは今年1月だが、第4・四半期のビットコイン価格は期待感で57%も上昇。このためコインベースの売買取引に伴う収入も64%増加して5億2930万ドルに達した。
コインベースは第1・四半期については、売買取引以外を手がけるサブスクリプション・サービス部門が堅調になると見込んでいる。
同部門の収入見通しは4億1000万―4億8000万ドルと、LSEGがまとめた予想の3億5622万ドルを大きく上回った。
長期的にはビットコイン現物ETFの登場により、投資家のコインベースでの仮想通貨取引が縮小するのではないかとの見方も出ているが、アレシア・ハース最高財務責任者(CFO)は「ETFは(交換所)業界にとって差し引きで言えば好材料で、コインベースにもプラスだ」と強調した。
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