- 2024/02/16 掲載
ビール大手、全4社が増収増益=値上げ・海外事業好調で―23年12月期
ビール大手4社の2023年12月期連結決算(国際会計基準)が16日、出そろった。国内での値上げや円安の追い風を受けた海外事業の好調で、原材料高などの悪影響を吸収。4社そろって増収増益となった。売上高に当たる売上収益が、サントリーホールディングス(HD)とアサヒグループHDでは過去最高となり、キリンHDは現行の会計基準に移行してから初めて2兆円を突破した。サッポロHDは純利益が6割増となった。
24年12月期も、サントリーHD以外の3社は増収増益を予想。サントリーHDは前期に米国での税制改正の影響で増益となった反動などで純利益が減る見込みだ。
一方、国内ビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)の市場は縮小傾向が続く見通しだ。各社は単価が高く、かつ、減税でお得感が強まっているビールの販売強化や、缶酎ハイなども含めた海外事業に注力。健康領域など新分野でも業績拡大を図る。
【時事通信社】
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