- 2024/02/16 掲載
米フォードとGM、他社との提携に前向き 中国競合に対抗
[15日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターとゼネラル・モーターズ(GM)の最高経営責任者(CEO)は15日、中国競合の欧米市場参入が加速する中、電気自動車(EV)の技術コスト削減に向けて他社との提携を検討すると明らかにした。
GMのメアリー・バーラCEOは、ウルフ・リサーチ主催のカンファレンスでの投資家向け講演で「消費者向けでない技術を中心に他社と提携し、研究開発や資本面で効率化できる方法があれば、全て参加する」と語った。
フォードのジム・ファーリーCEOも別のプレゼンテーションで、EV用バッテリーのコスト削減に向け、提携に前向きな姿勢を示した。
欧米自動車メーカーは、比亜迪(BYD) など低コストEVを製造する中国メーカーとの競争にさらされている。
ファーリー氏は「世界中で中国と正々堂々と競争できなければ、今後数年間で収益の20─30%がリスクにさらされる」と警戒感を示した。
「競争力のあるバッテリーを確保することからスタートできる。一般的な円筒形セルを採用することで購買力に大きなレバレッジをかけることができる」と説明し、これをOEM(相手先ブランドによる生産)でやるべきかもしれないと述べた。
GMのバーラ氏は中国市場について、国内自動車メーカーの参入が市場の主流セグメントに集中しているため、GMはプレミアムと高価格帯に注力すると述べた。
関連コンテンツ
PR
PR
PR